TeraPadのツール機能を使ってTeXのビルドをさせてみる
環境
下記の記事では以下に列挙するソフトウェアが全てUSBの``(usbのドライブレター?)\usr''にあるものとする.
参考サイト
らいざーくの自由帳 TeraPadとコンパイラをうまく組み合わせる方法。
手順
- batファイルの作成
- TeraPadの設定
- ビルド
ほとんど参考サイトの1個目の模倣なので強い人は一個目見ればわかりそうです.
batファイルの作成
ビルドするためのbatファイルを作成してTeraPad.exeと同じフォルダに保存します.
作成するbatファイルの中身は以下のようにします.
@echo off echo %%0=%0 echo %%1=%1 rem texファイルのビルド %~d0\usr\w32tex\bin\platex %1 -interaction=nonstopmode rem pdf作成 %~d0\usr\w32tex\bin\dvipdfm %~n1.dvi pause exit /b
※入れているtexによってdvipdfmxじゃないとpdf化が出来ない場合がある模様.普段dvipdfmxでやってるひとは変更して下さい.
なお, パスの部分は個人の設定に合わせて調整してください.
また,
- echo%%0=%0等でどの引数に何が割り当てられているか確認しています.
- pauseでビルド終了後もウィンドウを開いたままにします.
どちらも動作に直接の影響はないので不要な場合は消しましょう.
編集が完了したらplatex_build.batとか適当な名前を付けてTeraPad.exeと同じフォルダに保存します.
TeraPadの設定
次にTeraPadを起動してツール設定からツールを登録します.
ツール->ツールの設定を開くと「ツールの設定ウィンドウ」が開きます.
「追加」を推してツールを次のように設定します.
実行ファイル名は作成したbatファイル名に設定します.
また,キーに任意のショートカットを登録すると登録したキーからツールを呼び出すことが可能です.今回は「Ctrl+Shift+B」に登録します.
※%p,%dは二個目の参考サイトを参照してください.
実行
最後にビルドしたいtexのファイルを開いて設定したショートカットキー(Ctrl+Shift+B)を押してツールを使用します.
こんな感じなら大丈夫です. お疲れさまでした!
おまけ
上の奴だと実行した後,
- pdfを開く必要がある
- AdobeReaderだとビルドの度PDFを消す必要がある
など大変面倒です.そこで楽をするためPDFを開いていても上書きが出来るSumatraPDFを使ってビルド後PDFが勝手に開くようにbatファイルを変更しましょう.
@echo off echo %%0=%0 echo %%1=%1 rem texファイルのビルド %~d0\usr\w32tex\bin\platex %1 -interaction=nonstopmode rem pdf作成 %~d0\usr\w32tex\bin\dvipdfm %~n1.dvi rem pdfを開く %~d0\usr\SumatraPDF\SumatraPDF %~n1.PDF pause exit /b
また,pdfだけ表示すればいいやという人は次のように書き換えましょう.
@echo off rem texファイルのビルド %~d0\usr\w32tex\bin\platex %1 -interaction=nonstopmode rem pdf作成 %~d0\usr\w32tex\bin\dvipdfm %~n1.dvi rem pdfを開く %~d0\usr\SumatraPDF\SumatraPDF %~n1.PDF exit