TeraPadのツール機能を使ってTeXのビルドをさせてみる

環境

下記の記事では以下に列挙するソフトウェアが全てUSBの``(usbのドライブレター?)\usr''にあるものとする.

  • w32tex (バージョンは不明)
  • Terapad
  • (SumatraPDF ) ビルド後に開くように設定する場合

参考サイト

らいざーくの自由帳 TeraPadとコンパイラをうまく組み合わせる方法。

TeraPad ツールのヘルプ

手順

  1. batファイルの作成
  2. TeraPadの設定
  3. ビルド

ほとんど参考サイトの1個目の模倣なので強い人は一個目見ればわかりそうです.

batファイルの作成

ビルドするためのbatファイルを作成してTeraPad.exeと同じフォルダに保存します.

作成するbatファイルの中身は以下のようにします.

@echo off 

echo %%0=%0
echo %%1=%1
rem texファイルのビルド
%~d0\usr\w32tex\bin\platex %1 -interaction=nonstopmode
rem pdf作成
%~d0\usr\w32tex\bin\dvipdfm  %~n1.dvi
pause
exit /b

※入れているtexによってdvipdfmxじゃないとpdf化が出来ない場合がある模様.普段dvipdfmxでやってるひとは変更して下さい.

なお, パスの部分は個人の設定に合わせて調整してください.

また,

  • echo%%0=%0等でどの引数に何が割り当てられているか確認しています.
  • pauseでビルド終了後もウィンドウを開いたままにします.

どちらも動作に直接の影響はないので不要な場合は消しましょう.

編集が完了したらplatex_build.batとか適当な名前を付けてTeraPad.exeと同じフォルダに保存します.

TeraPadの設定

次にTeraPadを起動してツール設定からツールを登録します.

ツール->ツールの設定を開くと「ツールの設定ウィンドウ」が開きます. f:id:ryuna_tec:20181224233221p:plain

「追加」を推してツールを次のように設定します.

f:id:ryuna_tec:20181224234137p:plain

実行ファイル名は作成したbatファイル名に設定します.

また,キーに任意のショートカットを登録すると登録したキーからツールを呼び出すことが可能です.今回は「Ctrl+Shift+B」に登録します.

%p,%dは二個目の参考サイトを参照してください.

実行

最後にビルドしたいtexのファイルを開いて設定したショートカットキー(Ctrl+Shift+B)を押してツールを使用します.

f:id:ryuna_tec:20181224235634p:plain

こんな感じなら大丈夫です. お疲れさまでした!

 おまけ

上の奴だと実行した後,

  • pdfを開く必要がある
  • AdobeReaderだとビルドの度PDFを消す必要がある

など大変面倒です.そこで楽をするためPDFを開いていても上書きが出来るSumatraPDFを使ってビルド後PDFが勝手に開くようにbatファイルを変更しましょう.

@echo off 

echo %%0=%0
echo %%1=%1

rem texファイルのビルド
%~d0\usr\w32tex\bin\platex %1 -interaction=nonstopmode
rem pdf作成
%~d0\usr\w32tex\bin\dvipdfm %~n1.dvi
rem pdfを開く
%~d0\usr\SumatraPDF\SumatraPDF %~n1.PDF
pause
exit /b

また,pdfだけ表示すればいいやという人は次のように書き換えましょう.

@echo off 
rem texファイルのビルド
%~d0\usr\w32tex\bin\platex %1 -interaction=nonstopmode
rem pdf作成
%~d0\usr\w32tex\bin\dvipdfm %~n1.dvi
rem pdfを開く
%~d0\usr\SumatraPDF\SumatraPDF %~n1.PDF
exit